2025年12月16日火曜日

5592 くすりの窓口-薬局DXに貢献するストックビジネスで医療機関向けにも本格進出

 1.銘柄の概要と保有理由

 デジタル処方箋や薬剤在庫の適正化などで薬局DXに貢献する成長株。
 ストック収益・ストック利益の積み上げが進んでおり、堅実成長に期待。
 着実な成長でEPSが伸びることに伴う株価上昇目的で保有。

2.くすりの窓口の好材料

ストックビジネスで業績が着実に伸びやすい
・グロース市場の成長株だが財務も良好
・売上の伸び率を上回る利益の伸び率を継続的に実現できれば大きなキャピタルゲインの可能性
社会保障費抑制や労働力不足対策が追い風
・マイナ保険証利用加速で医薬系のDXが進む
・デジタル処方箋比率は現状数%で、市場拡大の余地が大きい
・薬局DXの先行企業の1つとしてTOB対象になり得る

3.くすりの窓口の懸念材料

・市場規模が拡大することで強力な競合が出現する可能性あり
・株主構成上、安定株主が少ないため株価乱高下のリスクあり
・増配は進めているものの利回りは限定的で、インカムゲインは魅力薄い
・自民と維新の連立でOTC類似薬が保険外となれば、処方箋の発行数減のリスク

4.くすりの窓口の最新情報

・くすりの窓口の2026年3月期中間決算
 ①増収増益。営業利益33%増、ストック粗利23%増と堅調
  →業績は堅調だが足元の株価は低迷
  ※高市政権が維新の圧力もあり医療制度改革・薬価改定等を加速すれば逆風
   大型株への資金シフトがより強まれば、中小型の割安成長株には資金が入りにくい
 ②「みんなのお薬箱」事業において、不動在庫の処理サービスが好調
  →薬価引き下げやOTC類似薬の追加負担等で薬局経営が厳しくなれば、
   不動在庫処理など収益性の向上につながるサービスには追い風
 ③連結した子会社の人員整理によるコスト削減が進む
  →足元は増収増益だが、コスト削減でさらなる利益率アップに期待
  ※くすりの窓口については、ストック収益・利益の成長に加えて、
   売上成長だけでなく高利益率にも期待している。

・12月5日の適時開示「くすりの窓口がメディ・ウェブを完全子会社化」
 薬局向けサービスに加え、医療機関向けサービスにも本格進出
 →くすりの窓口がどの程度のシェアをとれるかは未知数だが、
  顧客ジャンルが広がることで収益拡大に期待
  特に、ストックビジネスなので、売上の伸び<利益の伸びになる段階までより素早く・勢いよく規模を拡大したい



2025年12月15日月曜日

8316 三井住友フィナンシャルグループー2026年3月期も増配の高配当銀行株

1.銘柄の概要と保有理由

 メガバンクの一角。三井住友カードなど、銀行業以外でも稼ぐ。
 金利上昇時に、ポートフォリオが受ける打撃を軽減する目的で保有。

2.三井住友フィナンシャルグループの好材料

・インフレ定着で金利上昇を見込みやすい
・モルガンスタンレー証券を持つ三菱UFJフィナンシャルグループと比べて、海外景気の影響を受けにくい?
・円安対策の金利上昇(日銀ショック)で日本株が崩れた際、ポートフォリオ耐性が高まる
連続増配で配当性向にも無理なし(配当157円/EPS390円=配当性向約40%)
・超有名な大型株なので、投資初心者の買いも見込める(影響は小さい)
・仮に日銀利上げが停滞しても、マイナス金利・ゼロ金利時代の住宅ローン変動金利や、企業向け貸出金の借り換え時に収益力が高まる
・AI活用やデジタル化でコスト削減を継続できる

3.三井住友フィナンシャルグループの懸念材料

・銀行株なので金融危機が発生すると苦しい
・大型株なので大幅上昇は見込みづらい
・景気変動の影響で株価だけでなく配当額も上下し、減配の可能性もあり

4.三井住友フィナンシャルグループの最新情報

・三井住友FGの2026年3月期中間決算
 金利上昇を受けて増収増益
 →上方修正&増配(136円→157円の大幅増配)
  1000億円だった自社株買いを1500億円追加
 ※業績が堅調であれば還元意欲が強いことを再確認
 国内の預貸利ザヤが0.91%→1.10%と改善
 →今後も借り換えや日銀利上げ等で利ザヤ拡大に期待

2025年12月14日日曜日

9021 西日本旅客鉄道-山陽新幹線が柱のJR西日本、2026年春ダイヤ改正で新幹線増便

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 大阪都市圏路線と山陽新幹線が収益源。鉄道事業の比率60%程度と高い。
 3月末の50%割引券を自家消費できる株主優待銘柄として保有or注目。

2.西日本旅客鉄道の好材料

山陽新幹線の伸びしろが大きい
 ※東海道新幹線ほどドル箱にはならないが、座席や線路容量に余裕あり
・北陸新幹線の敦賀延伸で収益力ややアップか
・赤字路線数は多いがJR東日本と比べて赤字額は小さい
・3月末に全路線の50%割引券が株主優待でもらえる
 →新大阪-博多間の山陽新幹線の14,750円が半額なら7,375円割引
・配当利回りも3%程度あり、増配意欲も
・鉄道事業の比率が高く、不動産市況などの影響を受けにくい
 ※近鉄なら国際物流、京阪なら不動産など、景気敏感セクターの売上多いところもある

3.西日本旅客鉄道の懸念材料

・山陰本線など長大な赤字路線の赤字額が拡大する可能性
鉄道以外の事業に対する取り組みが遅れている
・自己資本比率が30%程度と低め
 →金利上昇時の利払い負担増に要注意

4.西日本旅客鉄道の最新情報

・2026年3月14日のJR西日本春ダイヤ改正
 山陽新幹線の増便
 →博多発品川行き最終のぞみ新設・東京発最終広島行きのぞみ増便
 在来線の有料座席「うれシート」拡大
 →地道な顧客単価アップで鉄道事業の収益増
 JR奈良線で快速停車駅の見直し
 →インバウンド需要取り込みの拡大へ
  快速の停車駅増は将来的な速達特急増便の布石かも

・西日本旅客鉄道の2026年3月期中間決算
 増収増益、上方修正で増配
 →インバウンド、万博だけでなく国内の鉄道利用も堅調
  万博では通期210億円の増収見通し
  万博は会場内オフィシャルストアも押し上げ
 →年間配当を90.5円に増配(配当利回り3%に近づく)
  ※3月末の株主優待(半額チケット1枚など)を考慮すれば配当+優待利回り4%超も

・JR西日本の月次運輸取扱収入
 万博後の11月も前年同月比+6.1%と好調


2025年12月13日土曜日

8053 住友商事-鉄鋼ビジネスに強い総合商社

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 大手総合商社の一角。三菱商事、三井物産、伊藤忠商事のBIG3に次いで、
 住友商事、丸紅で5大商社。鉄鋼系ビジネスに強い。
 グローバル成長を取り込める総合商社への分散投資として保有or注目。

2.住友商事の好材料

・注目度アップで株価上昇しているが依然としてPER10倍台前半と割安
大手総合商社の一角としてグローバル成長を取り込める
・インフレに強い
・総還元性向40%以上と累進配当で還元方針が明確
 →自社株買いも継続的に実施しており還元意欲が高い

3.住友商事の懸念材料

・三菱商事・三井物産・伊藤忠商事のTOB3に人材・案件獲得で劣後する可能性
・景気変動の影響で株価だけでなく配当額も上下し、減配の可能性もあり
 ※累進配当政策はとっているものの、大手総合商社の業績が崩れるときは、
  世界的な大不況の可能性があり、方針が変更されるリスクを念頭に置く

4.住友商事の最新情報

・住友商事の2026年3月期中間決算
 米国タイヤ事業会社の売却等の特殊要因もあり増収増益
 年間配当は140円で据え置き
 事業ポートフォリオの改善(資産入れ替え)も着実に進行中
 鉄鉱石や石炭の価格下落で資源ビジネスは逆風
 非資源ビジネスは船舶・不動産など好調

・住友商事の各種指標(12/13確認)
 PER:11.44倍(=利益成長±0なら利回り9%程度)、PBR:1.33倍
 EPS:471.75円、1株配当:140円、配当利回り:2.59%
 自己資本比率:40.0%

2025年12月12日金曜日

6301 コマツ-建設機械・鉱山機械メーカーで保守の利益も厚い

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 小松製作所。建設機械大手。鉱山機械も製造。保守ネットワークに強み。海外比率高い。
 鉱山開発の恩恵を受けられるグローバル銘柄として保有or注目。

2.コマツの好材料

世界各地に売り上げが分散するグローバル銘柄
 北米25%、中南米20%、オセアニア13%、アジア10%など
・鉱産資源価格高騰の恩恵を受けられる
・トランプ政権による石炭等の化石燃料活用が追い風
・部品は日本で生産も現地での組み立て中心で関税影響緩和
・AI投資拡大で電線等のケーブル向け銅需要が中長期的に伸びる可能性
北米などでの保守ネットワークが強固で利益を確保しやすい

3.コマツの懸念材料

・現地組み立ては進んでいるが、日本で生産の部品輸出に関税の影響あり
 ※ただし、北米以外向けが売り上げの75%
・景気変動(資源価格変動)の影響を受けやすい
・中長期的には化石燃料の採掘減で建機需要減退も
・配当性向(40%)は明確だが決算説明資料に株主還元への記載が少なめ

4.コマツの最新情報

・アフリカでの勢力拡大に向け拠点整備
 西アフリカのコートジボワールに顧客向けトレーニング拠点を整備
 →コマツが豊田通商のようなアフリカに強い銘柄に成長する可能性
・コマツの2026年3月期中間決算
 石炭価格下落でインドネシアでの需要減退→減収減益
 中南米・アフリカ・中近東は好調
 190円/年の配当予想は維持

2025年12月11日木曜日

7481 尾家産業-業務用食品の卸売り銘柄。外食でインバウンド追い風、介護関連も

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 業務用食品の卸売り銘柄。常温・冷蔵など幅広い。「楽チン!冷凍おかず」など。
 介護施設向けなど需要拡大に期待。
 少子高齢化が追い風となる介護関連銘柄として保有or注目。

2.尾家産業の好材料

3月末に100株保有でビーフカレー200g×3袋の株主優待あり
 →2025年に初めて尾家産業の優待カレー到着、激ウマではないが普通においしくgood
 ※1000株以上保有なら紀州南高梅干し1kg、3000株以上なら自社商品セットから選択
 ※3年以上継続保有なら9月末も100株以上でサラダ油やマヨネーズ等の優待あり
・配当に積極的で配当利回り4%超
・介護産業の発展が追い風に
・円高進行時に市場と逆行高になりリスク分散に役立つ
・東京リスク分散に役立つ大阪銘柄

3.尾家産業の懸念材料

・円安によるコスト増に要注意
・家族経営的性格があるため経営リスクあり
借入金やや多めのため金利上昇には要注意(自己資本比率30%台)

4.尾家産業の最新情報

・尾家産業の2026年3月期中間決算
 12月8日に中間報告書が到着、中間配当も入金済み。
 原価高騰も価格転嫁を適正に行い増収増益
 インバウンドで外食向け好調
 ヘルスケアフード(介護施設等向け)は売上10%増
 食品輸出に関するEXPOへの出展など販路拡大に向けた取り組みを進行中
 A4で4ページ相当と簡素だが、尾家産業の報告書は具体性があり読んで楽しかった。

2025年12月10日水曜日

2674 ハードオフ-リユース市場拡大に期待の好財務・高配当株

1.銘柄の概要と保有・注目理由

 リユース事業を手掛ける。市場拡大の恩恵あり。好財務で堅実成長、DOE採用。
 業績・配当ともに安定して成長できる増配株を組み入れる目的で保有。

2.ハードオフの好材料

増配傾向で好財務(自己資本比率70%超)の高配当株(配当利回り4%超)
・DOE採用で配当水準の安定化に期待
・新規出店継続中で地道な成長が見込める
・リユース市場全体が拡大する恩恵あり
北米や台湾・東南アジアなど海外展開も進める
・PER10倍程度と割安
・景気変動の影響を受けにくく、インフレにも強い

3.ハードオフの懸念材料

コストに占める人件費の割合が高い
 →賃上げが利益を圧迫
・実店舗型のリユース市場が拡大を続けられるか
 ※オンラインへの対応は進めているが、もっと加速した方がよいのでは?

4.ハードオフの最新情報

・ハードオフの2026年3月期中間決算
 店舗数は2024年11月の1000店舗達成後も増加中
 →増収は継続も人件費高騰や出店費先行などで減益
・出店状況は関東400弱と発祥地新潟の100弱を軸に、全国1000店超
 海外出店はアメリカ・台湾・カンボジア・タイで、成長期待が高い。
欧米で利用者数が多いeBayにHARD OFF JAPANを出店

2025年12月9日火曜日

9041 近鉄グループホールディングス-国際物流の比率高い。鉄道は観光特急に強く、全線優待券の価値高め。

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 国際物流(旧近鉄エクスプレス)の比率高い。鉄道はひのとり、しまかぜなど特急列車に強み。
 年2回の株主優待乗車券の自家消費やチケットショップ買取に回せる優待株として保有or注目。

2.近鉄グループホールディングスの好材料

足元は大阪万博効果で鉄道、百貨店など好調
・鉄道運賃値上げと通勤車両更新が追い風
・観光特急しまかぜや阪奈特急ひのとりなどが有名
奈良・京都・大阪の主要観光地を結ぶ路線を抱えインバウンド需要旺盛
・3月末と9月末の株主優待で全線乗車券4枚ずつがもらえる
 →チケットショップ買取なら1500~2000円/枚程度を得られる
  自家消費で大阪-名古屋間などを利用することも可能(特急券と併用OK)
・百貨店・不動産販売・ホテル運営・不動産管理など多角化進んでいる

3.近鉄グループホールディングスの懸念材料

・国際物流の比率が高く景気変動に要注意
自己資本比率が20%台前半と低く財務に懸念
 →金利上昇にはかなり弱い
 →関西エリアの大地震等で業績急減速すれば倒産懸念出かねない

4.近鉄グループホールディングスの最新情報

・2026年3月期中間決算
 売上高比率の高い国際物流が減収減益も利益は確保
 鉄道が軸の運輸業は大阪・関西万博とインバウンド効果で増収増益
 →万博効果は会場内オフィシャルストア運営の近鉄百貨店や、
  ホテル業・旅行取扱業などにも追い風
・新型観光列車の運転開始へ
 2026年秋~、名古屋―賢島間で「レ・サヴール志摩」を運行
 高級感のある観光列車で、シニア層やインバウンドの取り込みができそう
 伊勢志摩の中でも伊勢神宮・鳥羽水族館などのエリアは人気だが、
 賢島エリアまで足を延ばす客を増やしたい
・2025年9月末権利確定の株主優待乗車券が到着
 2025年12月09日に近鉄GHDから株主優待が到着
 100株以上保有で年2回(9月,3月末)、株主優待乗車券4枚が届く
 近鉄全線で利用でき、大阪難波-名古屋などで特急券と優待乗車券の併用可
 チケットショップで売却の場合,1,500~2,000円程度が相場
・株主優待の拡充と継続保有条件の設定
 優待は継続保有条件が段階的に導入され、今後は1年以上の継続保有が必要
 300株以上保有ならKIPSポイント2000ポイントやグルメギフト2000円相当も追加

2025年12月8日月曜日

9001 東武鉄道-スカイツリーの利益率が魅力の私鉄大手。2027年3月期より優待拡充へ

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 私鉄大手。浅草と日光などを結ぶ。地方路線の収益が課題。スカイツリー保有。
 利益率が極めて高いスカイツリーの運営会社として保有or注目。

2.東武鉄道の好材料

スカイツリーの収益が絶好調で利益率が非常に高い
・浅草と日光を沿線に有し観光需要を伸ばす余地あり
 ※乗客数というよりは、単価を向上させる余地が大きいと考えます。
・PER10倍前後、PBR1倍割れと割安感あり
・3月末と9月末の年2回、全線乗車券の優待あり
 →路線が長く、自家消費とチケットショップ買取の両方で役立つ

3.東武鉄道の懸念材料

自己資本比率がやや低めで金利上昇が逆風
・北関東エリアのローカル路線の収益悪化リスク
・インバウンド急減になればスカイツリーの高収益が失われる
 ※魅力がスカイツリーの高利益率に偏っている
古い車両が多く更新費用がかさむ

4.東武鉄道の最新情報

・東武鉄道2026年3月期中間決算
 12月08日に東武鉄道より株主優待券と中間報告書が到着
 ①株主優待
  株主優待乗車券2枚。東武鉄道全線に乗車可能
  東武グループ施設の優待券(東武動物公園や東武博物館の無料入場券等
  ※割引券だけでなく無料券があり、利用しやすいかも。
   株主が優待でタダ利用する場合も、移動に東武鉄道を利用すれば企業側にもメリット
 ②中間報告書の内容
  スカイツリーでインバウンド好調と書かれているが、増収減益。
  鉄道が軸の運輸事業でも増収減益。
  →全体として、修繕費や人件費の高騰が逆風
  株主優待の拡充(400株以上保有で乗車券年4枚へ)


2025年12月7日日曜日

4008 住友精化-おむつ向け高吸水性樹脂に強い素材メーカー

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 素材メーカー。おむつ向けの高吸水性樹脂に強い。住友化学が筆頭株主。
 割安な素材銘柄を組み入れる目的で保有。

2.住友精化の好材料

海外比率70%超のグローバル銘柄
・景気変動の影響を受けにくい紙おむつ向け素材
高齢化の進展で成人向け需要の拡大に期待
・工業向けなどの用途が拡大する可能性
・PBR1倍割れ、配当利回り3%台後半の割安高配当株でもある

3.住友精化の懸念材料

・為替リスク
・関税リスク
・製品原材料産地の不正問題で損失計上の実績あり
 →ガバナンスにやや懸念あるが、その分割安
・中途半端な100株半年以上保有で年2回1000円クオカードの株主優待
 →配当に回してほしい

4.住友精化の最新情報

・2026年3月期中間決算
 12月08日に中間報告書が到着
 →減収増益。前期の顧客に対する過剰請求費用の積み増しが下押し。
 シンガポールで吸水性樹脂設備を増強中で年度内の運転開始
 →拡大する需要を取り込み堅実な成長に期待

2025年12月6日土曜日

3359 cotta-菓子店や理美容室向け備品の小口販売で洋菓子の株主優待あり

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 菓子店向けの包装資材などを小口販売。理美容店向けなどに拡大。
 顧客の囲い込みによる堅実な業績成長に伴う株価上昇目的で保有。

2.cottaの好材料

・顧客の囲い込みを進めている
・理美容店向けなど小規模店舗の多い別業態向けに拡大
・店舗経営支援など既存客向けに複数の収益源を作っている
・大分県の上場銘柄で東京リスクを軽減
・1500株で自社製品(菓子類)の株主優待あり
 ※100株~自社サイトの割引クーポンあり

3.cottaの懸念材料

・有名個人投資家の保有銘柄のためイナゴの影響を受ける
・顧客の菓子店が経営者高齢化や原材料高で収益悪化の懸念
・包装資材などの原価高騰の懸念
大手企業の参入で一気にシェアを奪われる可能性あり
 ※予約支援や別業態向けなど一定の対策は進んでいるように感じる

4.cottaの最新情報

・2025年12月6日にcottaから株主優待が到着
 9月末に1500株以上を保有する株主が対象
 マドレーヌなどの洋菓子セット優待
 1週間前頃に到着したとの個人投資家の声あり
 →一度に大量生産・大量発送できないのでは?
 →それならば優待事務負担大きいので廃止してはどうか?
・2025年12月11日にcottaから株主総会招集通知が到着
 cotta本社がある大分県津久見市の津久見市民会館で開催
 社長の写真にもう少し迫力が欲しい(経営手法自体に不満はなし)
 ワークス・グループの連結開始で美容関連品販売に期待
 2026年1月にcottaビジネスフェアを開催予定
 →新規顧客の獲得に期待

2025年12月5日金曜日

6357 三精テクノロジーズ-遊戯機械事業で大幅増益、舞台装置やエレベーター保守も。IR関連期待あり

 1.銘柄の概要と保有理由

 ジェットコースターなどの遊戯機械や、コンサートホールなどにある舞台装置を製造。エレベーターの保守点検も実施。遊戯機械の補修部品などでも利益。
 M&Aも活用しながら海外展開も進めており、米トランプ関税の影響は価格転嫁できるなど競争力は高い。
 独占力のある割安成長株として株価上昇に期待する目的で保有。

2.三精テクノロジーズの好材料

トランプ関税を価格転嫁できるだけの独占力がある
・遊戯機械や舞台装置という大規模投資の恩恵を受けられる一方、エレベーター保守など堅実な事業もありバランスが良い
・海外展開を進めており、国内の衰退でも問題なし
・国内でもインバウンドを取り込める観光・レジャー産業に関わる
・割安成長株で増配も進んできている
 →キャピタル・インカム双方に期待できる
・大阪IR関連としての注目にも期待

3.三精テクノロジーズの懸念材料

IR活動に消極的で、認知度が高まりにくい
・大型事業を手掛けることも多く、不採算案件が出ると中期的に業績下押しのリスク
・公共事業などの影響か、売上・利益が4Q偏重
 →1~3Q決算では業績確認しにくい
 ※受注残高と前年同期比での確認を行う必要あり。

4.三精テクノロジーズの最新情報

・三精テクノロジーズの2026年3月期第2四半期決算
遊戯機械(ジェットコースター等)の工事進捗が順調
 補修部品の需要も旺盛
 →例年は4Qに利益偏重だが今期は2Qの営業利益・経常利益が前期比倍増
②仮設舞台装置の需要は堅調も常設舞台の工事は減少
③エレベーター改修工事や保守・メンテナンスも堅調
全体としては、売上の60%以上を占める遊戯機械事業の利益が拡大し好調

・2026年中間報告書
 配当金通知書とともにカラー刷りの簡易な紙面が到着
 →IRが全体として消極的だが、中間期の書面はこのくらいが適切
※今回は「株式分布状況」に注目
 株主数が5000名程度で499株以下の保有者が3210名と多い
→スタンダード上場かつ優待なしにしては、
 三精テクノロジーズが一定の注目を集められているのでは?

2025年12月4日木曜日

8091 ニチモウ-魚類加工や漁具販売を手掛ける割安成長株

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 魚類加工や漁具販売などを手掛ける。海外展開も。
 水産物消費の拡大が追い風になる割安株として保有or注目。

2.ニチモウの好材料

累進配当の方針で株主還元に積極的
 →配当利回り4%超からさらに増配へ
・PER10倍未満、PBR1倍割れの典型的な割安株
水産物需要の拡大で収益増が見込める
・海外展開も進めておりグローバル成長の恩恵あり
・将来的な株主優待の導入も?

3.ニチモウの懸念材料

・自己資本比率が30%台とやや低め
 →日銀利上げによる金利上昇に要注意
・業績が水産物価格に大きく左右される
 ※累進配当政策が下支えになると考えている。
・筆頭株主が生命保険会社(朝日生命保険相互会社)
 →政策保有株等の圧縮を進める流れで大規模な売りが出る可能性

4.ニチモウの最新情報

ニチモウとして初めてのテレビCMを作成し放映
 「浜から食卓まで」をテーマに、水産商社であることをアピール
 100年以上の歴史の中で初の取り組み
 →チャレンジする姿勢はよいですが、消費者向けビジネスではないので不要かと。
・2026年3月期第2四半期決算
 海洋事業や機械事業などが好調で増収増益
 食品事業は増収減益だが、年末商戦で巻き返しを図るとのこと。
 →食品事業は原料価格などにより利益変動大きいのは許容。
  海洋事業や機械事業などをさらに伸ばし、世界的な水産物需要の拡大や、
  養殖ニーズの拡大などを追い風に成長力を高めてほしい。

2025年12月3日水曜日

9413 テレビ東京ホールディングス-経済番組に強くアニメ配信なども成長

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 日本経済新聞系で経済番組に強み。アニメ配信などの収入拡大で成長。
 成長力にも期待できる経済系の身近なメディアとして保有or注目。

2.テレビ東京ホールディングスの好材料

現金300億円超>有利子負債100億円未満の実質無借金経営
・経済番組に強く、新NISAなどで投資への関心が高まれば追い風
 →個人投資家にとっても特に身近なテレビ局として買いが入りやすい
・アニメ配信など成長力のある事業で収益アップ
 →海外からの収益も伸ばしグローバル銘柄へ
・株主還元に意欲的
 →2026年3月期も増配で年100円配当
 ※1株当たり20円の下限配当+配当性向30%→35%を目指す
 自社株買いも継続的に実施中

3.テレビ東京ホールディングスの懸念材料

・景気が急減速すればテレビの広告収入大幅減の可能性あり
・PER16倍前後、配当利回り2%強と割安感はあまりない
・3月末100株保有で500円のQUOカード優待が中途半端
 →優待廃止とそれに伴う増配(わずかでしょうが)を望みます。
・アニメ売り上げの25%程度が中国向けで日中関係悪化がリスク

4.テレビ東京ホールディングスの最新情報

・テレビ東京HDの2025年3月期中間決算
NARUTOなどのアニメコンテンツのスマホゲーム化が好調
 →中国・ヨーロッパをはじめ世界各国で収益が伸びている
②配信ビジネスもドラマなど好調で収益拡大
③テレビ東京やBSテレ東のCM収入も増加傾向
→全体的に、業績がかなり好調で上方修正・増配を発表。
 EPS:256円→289円/1株配当:90円→100円
今後も外部環境が堅調ならさらなる上方修正&増配に期待したい。

2025年12月2日火曜日

9045 京阪ホールディングス-運賃値上げや万博で好調、2026年3月期~優待拡充

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 淀屋橋-出町柳を結ぶ京阪本線が軸。沿線に京都の観光地あり。
 不動産業の比率高い。万博輸送も追い風。
 インバウンドの恩恵を受けやすく財務が良好な鉄道銘柄として保有or注目。

2.京阪ホールディングスの好材料

自己資本比率が35%以上あり鉄道系にしては好財務
株主還元を強化し大幅増配を実現(40円→97円)
 →配当利回り3%程度あり
  今後も業績の伸びに合わせた増配が期待できる
・全線乗車券の株主優待があり、長期保有条件に改善
 →年2回、合計20枚の全線乗車券がもらえる
・プレミアムカー増設(1両→2量)で単価向上へ
・大阪淀屋橋や伏見稲荷、祇園四条などインバウンド需要を取り込みやすい
・足元では大阪・関西万博効果で輸送・ホテルなど好調
2025年10月の運賃値上げで増収効果あり
・利用状況に応じた編成数見直しでコスト削減

3.京阪ホールディングスの懸念材料

不動産業の比率が高く、景気変動の影響を受けやすい
 ※鉄道事業などディフェンシブ性のある事業とのバランスを考えれば許容
・沿線人口の減少で通勤・通学需要の減退が進みやすい
・観光列車などの導入が遅れ気味
・車両更新の時期が到来しコスト増

4.京阪ホールディングスの最新情報

・2026年3月期第2四半期決算
 およそのセグメント別営業利益は、
  運輸:7,000百万円/不動産:9,000百万円/レジャー:4,000百万円/流通1,000百万円
 不動産の比率が高く,関東圏での分譲マンション販売等も含まれるため,金利上昇には要注意。
 運輸は万博効果ありで5%程度の増収。
 
・12月02日に京阪HDより株主優待が到着(2025年9月末分の優待乗車券等)
→次の2026年3月末より、株主優待の拡充
①長期保有を条件とし、300株以上保有で全線優待乗車券を14枚/年→20枚/年に拡充
 長期保有は1年以上(半期3回以上連続して300株以上保有)が条件
 ※100株→100株→300株などは対象外になるルールなので要注意。
プレミアムカー券引換券の優待を新設し、300株以上保有で4枚/年。
いずれも、自家消費とチケットショップ買取のいずれでも利用価値がありそう。

2025年12月1日月曜日

25935 伊藤園第一種優先株式-飲料大手の優先株。2026年4月期は海外成長中

1.銘柄の概要と保有・注目理由

 飲料大手。茶系飲料に強い。おーいお茶ブランド強い。大谷翔平を広告に起用。
 アメリカ事業やタリーズコーヒーの運営も。
 安定的なブランドを保有するディフェンシブ銘柄を組み入れる目的で保有。

2.伊藤園第一種優先株の好材料

・東証上場で唯一の優先株
 →配当金が普通株の1.25倍もらえる
・地道な増配も
・自社製品の株主優待あり
 →7月頃に飲料10本が届くので、夏に嬉しい
・インフレによる自然増収を見込みやすい
・株価の変動が小さい
・世帯構成の変化等でペットボトル飲料伸びやすいかも

3.伊藤園第一種優先株の懸念材料

・優先株がレアなため上場廃止の可能性あり
・改善進んでいるが、お茶系飲料への依存度高い(茶葉が高騰すると...)
・海外展開が限定的で北米に偏っている

4.伊藤園第一種優先株の最新情報

伊藤園は2025年12月01日に、第2四半期決算を発表。
月次販売動向は,10月が前年比+7%と好調
 ※アサヒGHDのシステム障害も追い風?
・猛暑や残暑の影響で麦茶飲料が好調
現在47の国/地域で販売中の「お~いお茶」を2041年4月期には100か国へ
 →インドやアフリカでの販売を準備・計画中
 伊藤園の看板商品である緑茶飲料の海外展開を拡大できればグローバル成長株に
・2026年4月期の5~10月実績では、海外販売が大きな伸び
 北米:+11%/ASEAN:+30%