2025年12月14日日曜日

9021 西日本旅客鉄道-山陽新幹線が柱のJR西日本、2026年春ダイヤ改正で新幹線増便

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 大阪都市圏路線と山陽新幹線が収益源。鉄道事業の比率60%程度と高い。
 3月末の50%割引券を自家消費できる株主優待銘柄として保有or注目。

2.西日本旅客鉄道の好材料

山陽新幹線の伸びしろが大きい
 ※東海道新幹線ほどドル箱にはならないが、座席や線路容量に余裕あり
・北陸新幹線の敦賀延伸で収益力ややアップか
・赤字路線数は多いがJR東日本と比べて赤字額は小さい
・3月末に全路線の50%割引券が株主優待でもらえる
 →新大阪-博多間の山陽新幹線の14,750円が半額なら7,375円割引
・配当利回りも3%程度あり、増配意欲も
・鉄道事業の比率が高く、不動産市況などの影響を受けにくい
 ※近鉄なら国際物流、京阪なら不動産など、景気敏感セクターの売上多いところもある

3.西日本旅客鉄道の懸念材料

・山陰本線など長大な赤字路線の赤字額が拡大する可能性
鉄道以外の事業に対する取り組みが遅れている
・自己資本比率が30%程度と低め
 →金利上昇時の利払い負担増に要注意

4.西日本旅客鉄道の最新情報

・2026年3月14日のJR西日本春ダイヤ改正
 山陽新幹線の増便
 →博多発品川行き最終のぞみ新設・東京発最終広島行きのぞみ増便
 在来線の有料座席「うれシート」拡大
 →地道な顧客単価アップで鉄道事業の収益増
 JR奈良線で快速停車駅の見直し
 →インバウンド需要取り込みの拡大へ
  快速の停車駅増は将来的な速達特急増便の布石かも

・西日本旅客鉄道の2026年3月期中間決算
 増収増益、上方修正で増配
 →インバウンド、万博だけでなく国内の鉄道利用も堅調
  万博では通期210億円の増収見通し
  万博は会場内オフィシャルストアも押し上げ
 →年間配当を90.5円に増配(配当利回り3%に近づく)
  ※3月末の株主優待(半額チケット1枚など)を考慮すれば配当+優待利回り4%超も

・JR西日本の月次運輸取扱収入
 万博後の11月も前年同月比+6.1%と好調