2025年12月2日火曜日

9045 京阪ホールディングス-運賃値上げや万博で好調、2026年3月期~優待拡充

1.銘柄の概要と保有or注目理由

 淀屋橋-出町柳を結ぶ京阪本線が軸。沿線に京都の観光地あり。
 不動産業の比率高い。万博輸送も追い風。
 インバウンドの恩恵を受けやすく財務が良好な鉄道銘柄として保有or注目。

2.京阪ホールディングスの好材料

自己資本比率が35%以上あり鉄道系にしては好財務
株主還元を強化し大幅増配を実現(40円→97円)
 →配当利回り3%程度あり
  今後も業績の伸びに合わせた増配が期待できる
・全線乗車券の株主優待があり、長期保有条件に改善
 →年2回、合計20枚の全線乗車券がもらえる
・プレミアムカー増設(1両→2量)で単価向上へ
・大阪淀屋橋や伏見稲荷、祇園四条などインバウンド需要を取り込みやすい
・足元では大阪・関西万博効果で輸送・ホテルなど好調
2025年10月の運賃値上げで増収効果あり
・利用状況に応じた編成数見直しでコスト削減

3.京阪ホールディングスの懸念材料

不動産業の比率が高く、景気変動の影響を受けやすい
 ※鉄道事業などディフェンシブ性のある事業とのバランスを考えれば許容
・沿線人口の減少で通勤・通学需要の減退が進みやすい
・観光列車などの導入が遅れ気味
・車両更新の時期が到来しコスト増

4.京阪ホールディングスの最新情報

・2026年3月期第2四半期決算
 およそのセグメント別営業利益は、
  運輸:7,000百万円/不動産:9,000百万円/レジャー:4,000百万円/流通1,000百万円
 不動産の比率が高く,関東圏での分譲マンション販売等も含まれるため,金利上昇には要注意。
 運輸は万博効果ありで5%程度の増収。
 
・12月02日に京阪HDより株主優待が到着(2025年9月末分の優待乗車券等)
→次の2026年3月末より、株主優待の拡充
①長期保有を条件とし、300株以上保有で全線優待乗車券を14枚/年→20枚/年に拡充
 長期保有は1年以上(半期3回以上連続して300株以上保有)が条件
 ※100株→100株→300株などは対象外になるルールなので要注意。
プレミアムカー券引換券の優待を新設し、300株以上保有で4枚/年。
いずれも、自家消費とチケットショップ買取のいずれでも利用価値がありそう。