2022年5月18日水曜日

FIREを目指す配当生活ファンドの保有銘柄・注目銘柄-グローバル高配当リートETF(SRET)

 ・グローバル高配当リートETF(SRET)の特徴

  グローバル高配当リート(SRET)は世界のリートに分散投資する高配当ETFです。リート自体が高配当な投資商品ですが、その中でも特に分配利回りが高い銘柄を厳選します。

 そのため、SRETも分配利回りの高さが魅力です。税引き前だと6%台の分配利回りをドル建てで受け取れるため、インカムゲインの確保と通貨分散の両方に役立ちます。

 リートについては、Jリートが銘柄数も多く投資しやすいです。しかし、日本の不動産価格が中長期的に上昇するかどうかは不安であり、アメリカなど経済成長が続く国のリートに投資した方が安心でしょう。アメリカのインフレ率が日本のインフレ率を上回っていれば、その分の利益を得ることも可能です。個別銘柄への投資は難しいですので、SRETのような高配当リートETFを通じて投資できるのはFIRE投資家にとってありがたいです。

 SRETは投資口価格が小さく、10ドルを下回っています。少額でも投資しやすいため、FIREに向けてBDCのようにスパイス的にポートフォリオに加えておくのも良いでしょう。PFFやVYMなどの高配当株ETFと同様に、インカムゲイン狙いの分散投資先として活用することもできます。 

・グローバル高配当リートETF(SRET)FIREに最適な割安成長株・高配当株に当てはまるか?

 配当利回り=7.25%(2022年5月16日)

 経費率=0.58%

 分配頻度=毎月

 グローバル高配当リート(SRET)は、配当利回りが7%超と極めて高いです。日本から投資する場合、海外の10%と日本の20%の税金が二重課税されてしまいますが、それでもインカムゲイン目安の4%を大きく超える水準です。経費率がVYMなどと比べて少し高いですが、定番の高配当株式系ETFと比べてリート系が少し高くなるのは許容範囲でしょう。

 また、毎月分配型の高配当ETFのため利回りの低下リスクに早期に気付くことができます。実際、コロナ前の2018年頃から分配金は減少傾向にあり、コロナショックで急減しました。その分投資口価格が割安になったため配当利回りは高いです。コロナ後は分配金が毎月0.05ドルで安定してきており、ひとまずは高配当が継続されていると言えます。 

FIREに向けたグローバル高配当リートETF(SRET)の活用法

  FIREを目指す上では、米国高配当株ETFへの分散投資も行います。SRETについてはリートのETFですが、PFFやSPYDと同様に高配当ETFとして活用することができるでしょう。

 SRETは株式型の高配当ETFと比べて利回りが高いため、インカムゲインを積み増したいときにもオススメです。ただし、保有額が大きくなると不動産ショックの際に大打撃を受けますので、PFFやSPYDなどに分散投資する保有比率と同程度の保有にとどめるべきです。 目安としては、ポートフォリオの5%程度が良いかなと思います。

FIREを目指す配当生活ファンドはグローバル高配当リートETF(SRET)に投資するか?

 保有数:160株

 今後の方針:相場暴落時に買い増し

 FIREを目指す配当生活ファンドでは、SRETを160株保有しています。時価ベースで20万円弱と保有比率はわずかです。

 基本的には、PFFなどの米国高配当株ETFと同様に、相場暴落時に買い増したいと考えています。コロナショック時に160株購入し、その後も割安なうちに買っておこうと考えていましたが、早期に株価が回復したため保有比率が低い状態となっています。

 リートは資金を借り入れて不動産を購入する仕組みのため、金利上昇が逆風となります。アメリカではFRBが急速に政策金利を引き上げていますので、リート価格も下落が予想されるでしょう。金利上昇やテーパリングでSRETが暴落すれば、積極的に買い増ししてFIREを支えるインカムゲインを積み増す方針です。