2022年5月12日木曜日

FIREを目指す配当生活ファンドの資産額推移(2022年4月末まで)

FIREを目指す配当生活ファンドの資産額推移を整理してみた

 FIREを目指す配当生活ファンドでは、毎月末に資産額(投資元本ベース)を記録しています。FIRE達成には自分の投資を見直して改善していくことが大切です。そこで、改めて資産額推移を整理してみました。

 投資開始直後は資産額を記録していませんでした。投資3年弱で850万円ほどの所から記録が始まっていますが、投資による利益はゼロ(というかマイナス)でした。アベノミクスで億り人が大量発生した時代なのですが、投資初心者の私はマイナスです。学生時代にフルタイム並みにアルバイトをしていた上、実家暮らしだったため労働による入金約5年で800万円ほどの投資元本を確保しました。

 大学卒業後は、「配当金生活スタイル→消費増税懸念&自宅購入資金のため現金化→コロナショックからの回復に乗る→割安成長株投資に転換」という流れで、概ね資産を増やすことができています。20代でのサイドFIREは微妙な情勢、30代でのFIREは可能かなという状況です。

証券口座開設~資産額記録を始めるまで(2014年末~2017年5月)

 0円(2012年)→???円(2014年)→853万円(2017年5月)

 証券口座開設~資産額記録を始めるまでは、入金力の分だけ資産額が伸びていった印象です。フルタイム並みのアルバイト+個人事業+在学中はほぼ実家暮らしのメリットを活かして、何とか高卒5年程度(投資を始めてからは3年程度)で800万円ほどの資産額となりました。

 FIRE投資初期は労働での入金力が重要で、目標は5年で1000万円でした。大学に(一応)行って(一応)4年で卒業もした関係上、5年で1000万円には至りませんでしたが、FIREへの礎を築くことはできたと思います。 

配当金生活スタイルの時期(2017年5月~2019年8月)―とても緩やかな上昇カーブ

 853万円(17年5月)→790万円(17年7月)→903万円(17年12月)→977万円(18年12月)→1061万円(19年8月)

 資産額が伸びてきた2017年半ばごろに、売買を繰り返し損失を出す投資スタイルを改めました。配

当金生活スタイルへの切り替えです。株価は気にせず、とにかくポートフォリオの配当+優待利回りが4%以上になることを意識しました。

 この時期にはすでに実家を離れていたため、生活コストが上昇し労働による入金力が大きく落ちました。そのため、資産額の伸びは極めて緩やかになっています。ただ、最初の5年はアベノミクス相場でマイナスだったことと比べると、自分の投資能力に合わせた資産の伸ばし方ができたとは思います。

 2019年4月には、初めて投資元本が1000万円に到達しました。投資を初めてから5年以内に資産額1000万円を達成できたため、FIRE達成への方法その①はクリアしたことになります。投資スキルというよりは学生時代の鬼労働の賜物という感じですが。

消費増税での景気減速懸念から出金(2019年8月~2019年12月)

 1061万円(19年8月)→508万円(19年12月)

 2019年9月には、消費税増税による景気減速を懸念して大量出金しました。今はリスクオフ相場でも出金はせず証券口座に現金を積むのですが、当時は現金があると何となく株を買ってしまう傾向が不安で、出金という強制的な資金退避を行いました。

 結果的にこれは功を奏するのですが、今の感覚では「出金しすぎ!」と思います。FIRE実現のためには、現金比率を数値である程度決めておくことが大切です。現在は、10%~20%を現金比率の目安とし、常に相場暴落に備えています。

自宅購入資金を確保すべくさらに出金(2020年1月~3月)―コロナショックをたまたま回避

 508万円(19年12月)→225万円(20年2月)→494万円(20年3月)

 2020年1月に、自宅を購入することにしました。物価上昇のリスクヘッジ・住宅ローン控除の活用、より狭い自宅に移ることで生活コストを削減しFIREへの道筋を確実にするためです。

 私は個人事業主ということで信用力がなく、頭金を多めに要求されたため、証券口座からさらに出金する羽目に。コロナショック直前に不動産を買ってしまう形になりましたが、株式から資金の大半を引き揚げる羽目になったことで結果的にコロナショックの下落をかなり回避できました。

 20年2月~20年3月にかけて投資元本が急増しているのは、頭金の支払時期を勘違いしていたためです。すぐに払うものと思って大量の現金を用意したのですが。そして、その現金は頭金なので使ってはいけないのですが、コロナショックの暴落で入金して株を買う形に。

 相場暴落を活かすという、FIRE実現には最善の選択ですが、頭金大丈夫かという感じですね。一応大丈夫だったのですが、証券口座とは違う部分で現金がほぼ無くなることとなりました。このような事態にならないよう、普段から相場暴落に備えて証券口座に現金を10%~20%保有しておくことが大事ですね。 

コロナショックからの回復で急成長(2020年3月~2021年半ば)―割安成長株への集中投資スタイルに

 494万円(20年3月)→788万円(20年12月)→1160万円(21年6月)

 コロナショック時に生活資金まで株やJリートにつぎ込んだことで、資産額は大きく伸びました。また、コロナ禍で経済の先行きが不透明なため、いつ仕事がなくなるかわからず学生時代を思い出して労働に精を出しました。鬼労働で入金力が一時的に向上し資産額が大きく回復しています。

 前半が入金力アップの影響が大きく、後半はJリートを中心にキャピタルゲインを利益確定したため投資元本が膨らんだことが主因です。この時期に、配当金生活スタイルの4%利回り狙いから、割安成長株でのダブルバガー狙いに切り替えました。資産の伸びが遅すぎて、労働がいつまで続くのか嫌気がさしたためです。

【今ココ】自宅購入で高まった入金力を活かして3000万円サイドFIREへ追い上げ中(2021年半ば~現在)

 1160万円(21年6月)→1595万円(22年4月)

 割安成長株投資に転換した後も、コロナショックで仕込んだ銘柄を利益確定することで資産額が伸びました。投資元本1000万円を超えたことで、インカムゲインについてもまとまった額が入るようになり、サイドFIREへの道を前進できていると思います。

 また、自宅購入時に頭金を多く払った(払わされた)こともあり生活コストが下がり、労働による入金力が増しています。住宅ローン控除も助かりますね。

 FIREを目指す配当生活ファンドでは、投資開始から10年で3000万円サイドFIREが目標です。7.5年で1600万円ほどと少し遅れ気味ですが、投資元本ベースなので割安成長株がダブルバガーを達成すれば一気に前進できます。労働は苦痛ですが、労働による入金もFIREに欠かせないため、月10万円以上の入金力維持を意識しながら、あと2.5年で3000万円サイドFIREを達成し、その後5年で6000万円FIREを実現したいと思います。