2022年5月15日日曜日

FIREを目指す配当生活ファンドの保有銘柄・注目銘柄-人気優待株イオンモール(8905)

 ・人気優待株イオンモール(8905)の事業内容

 イオンモールは、親会社イオンなど多数の商業施設が入居するショッピングモールの運営等を行っています。地方都市ではイオンモールを見かけることが多く、人々の生活に欠かせない企業と言えるでしょう。人口減少が進む中で、郊外に立地し大規模駐車場を備えていて、多くの買い物を完結させられるイオンモールの魅力は大きいです。映画館やゲームコーナーを備えているモールも多く、子育て世帯にとっても手軽に遊びに行ける場だと思います。

 国内事業については、地方部への出店も余地がなくなってくるでしょうし、何より国内人口の減少で個人消費が伸びなくなれば成長は難しいです。ただ、モールでのイベント開催を増やせば、モールでの収益源を多角化できると考えています。純粋に出店を増やしての成長には限界がありますが、来店頻度を高める施策を増やすことで利益が伸びる可能性はあるでしょう。役所や図書館を入居させるなど、官民が連携したコスト削減や収益の安定化にも期待したいです。

 海外事業は政治情勢などの影響を受けやすいですが、人口の多さを踏まえると将来性に期待できます。中国事業のほか、イオンフィナンシャルサービスなどのイオン系企業が活躍する東南アジア地域でもイオンモールが積極的に出店していければ良いですね。 

・イオンモールはFIREに最適な割安成長株・高配当株に当てはまるか?

 配当利回り=3.19%(2022年5月02日)

 優待利回り=1.92%

 PER=15.48倍

 配当性向=50%程度(2023年2月期予想)

 現金同等物÷有利子負債=0.2倍程度(2021年2月)

 利益剰余金÷当期純利益=8倍以上(2020年2月期。21年2月期は赤字のため)

 イオンモールは、配当+優待利回りが5%超と魅力です。配当性向も高すぎることはなく、コロナ禍で赤字となった21年2月期も安定配当を出した姿勢が交換できます。割安成長株には該当しませんが、100株保有なら優待利回り約2%を含めて高配当株に該当すると言えるでしょう。

 イオンモールの優待は100株保有で3000円のイオンギフトカードです。イオンの店舗が近くに全くない人は少ないと思いますが、その場合はカタログギフトを選択することも可能です。また、500株保有だと5000円、1000株保有だと10000円にギフトカードが増額されます。ただ、優待利回りの観点では100株保有がベストです。3年以上の長期保有特典もありますが、こちらは1000株で2000円追加~なので、100株保有の零細株主は対象外です。 

 FIREに向けたイオンモールの活用法

  FIRE達成には投資元本を積み増す必要があります。しかし、ごく少数の割安成長株に集中投資するだけだと、理論上は効率が良くてもメンタルヘルス的には困ります。FIREを目指す個人投資家は投資元本が十分でない上、勤労所得を得ることを苦痛に感じる場合も多いです。大きく資産が減るリスクは抑えた方が、安定した心理状態で投資に臨むことができ、投資成績も向上すると考えます。また、FIRE達成後に4%ルールを満たす銘柄を探す際に、FIREの投資元本を形成する過程で投資したことのある銘柄が多くなる点もメリットです。

 イオンモールについても、リスク分散の観点でFIREに役立てることが可能です。配当+優待利回りが5%を超えている銘柄であり、FIRE達成後にも4%ルールを満たす銘柄として100株保有しておくと良いでしょう。ただ、優待利回りが1%超貢献しているため、200株以上保有するのは避けたいところです。 イオン系の銘柄は親会社イオンのオーナーズカード優待がとても有名ですが、モールの優待やフィナンシャルサービスの高配当株などにも注目が広がり株価が押し上げられる可能性はあります。ただ、ダブルバガーを狙うのはさすがに厳しいでしょう。

FIREを目指す配当生活ファンドは優待株イオンモールに投資するか?

 保有数:100株

 今後の方針:配当+優待利回り次第で売却

 FIREを目指す上でイオンモールに100株投資しています。株数から分かるように優待狙いです。イオンモールでは2月末を権利確定月としてイオンギフトカード3000円分の優待がもらえます。足元の株価1600円程度で考えると、優待利回りが2%近くあります。配当利回りも3%以上ありますので、配当+優待利回りは5%超です。FIRE達成に向けた4%ルールを満たす優待株と言えるでしょう。一方、大幅な値上がり益を期待できる割安成長株ではないため、買い増しは視野になく、また配当+優待利回りが4%を下回る局面では売却も検討対象です。