2023年4月12日水曜日

イオンフィナンシャルサービス(8570)が増配発表し再購入

 イオンフィナンシャルサービス(8570)が増配を発表

 イオンフィナンシャルサービスはキャピタルゲイン狙いでかつて保有していた銘柄です。年間68円配でしたがコロナ禍で大幅減配し年間34円配となってしまいました。コロナの影響が減少すれば早期に68円配に戻ることを期待していましたが,復配ペースが遅いため予定していた1.5倍株達成前に利益確定しました。

 配当の推移:68円(2020)→34円(2021)→50円(2022)

とはいえ地道な復配は進んできており,2023年は53円への増配が発表されました。同時に2024年の配当見通しも開示され,年間53円配が維持されるとのことです。ただ,イオンフィナンシャルサービスは保守的な業績予想を出す傾向があり,業績予想の上方修正・増配が想定されます。68円に戻るまでにはまだ時間がかかりそうですが,増配が進むことでインカムも狙えることから再購入を決めました。

イオンフィナンシャルサービスは,イオンカードイオン銀行などを抱えています。海外事業の比率も高く,中華圏やマレー圏,メコン圏で多くの利益を確保しています。2023年2月期の営業利益は,国内が171億円に対し海外が424億円と海外比率が高いです。日本の人口減少を考えると,利益の海外比率が高い銘柄は期待しやすいですね。

イオンフィナンシャルサービスは高配当株に近い!

 イオンフィナンシャルサービスはキャピタルゲイン狙いで再購入しました。しかし,

 ・株価:1225円(4月12日時点)

 ・PER:9.79倍

 ・配当利回り:4.33%

となっており高配当株と言っても良いでしょう。※高配当株には税引き後で4%以上のインカムが欲しいと思っているためキャピタル銘柄に分類しています。※

 個人的には,キャピタルゲインが得られた後に増配で配当利回りが高まっていれば,インカム狙いの高配当株として継続保有するのもアリと考えています。株価1225円に対して68円配に戻れば配当利回りは5%超となりますね。現状でも株主還元姿勢を強化すれば68円配は可能と思うので,早期に増配してほしいです。

 また,中長期的にはメコン圏,マレー圏の経済成長や,利益が伸び始めているカンボジア圏でのビジネス拡大で利益が伸びやすいです。そのため,配当性向が改善されなくても増配が進み,イオンフィナンシャルサービスは高配当株になってくれると期待しています。

 現状の財務状況を見ると,利益剰余金が2,700億円,純利益が300億円程度なので,配当の原資は十分に確保されています。金融系の銘柄なので景気変動の影響を受けやすいですが,国内のイオンカード事業や,積み上げてきた住宅ローンからの収益が安定要因です。