2023年4月16日日曜日

ありがとうサービス(3177)が2023年2月期決算と連続増配を発表!

 ありがとうサービス(3177)が2023年2月期決算と連続増配を発表

 ハードオフモスバーガーのFC事業などを手掛けるありがとうサービスが2023年2月期決算を発表しました。

 売上高:92億円(+3.9%)

 営業利益:6億円(+52.7%)

 純利益:3億円(+21.7%)

 配当:110円(+10円)

となっています。不採算店舗に関する減損損失を計上しつつも増益で着地できており,一定の評価をしてよいと思います。フード事業は原価高騰とコロナ禍の緩和が相殺されてヨコヨコ,リユース事業は市場拡大で大幅増益という内容です。

 ありがとうサービスは同時に2024年2月期業績予想も発表しました。

  売上高:92億円(+0.3%)

  営業利益:6億円(+1.4%)

  純利益:3億円(+4.8%)

  配当:112円(+2円)

との予想です。ありがとうサービスは連続増配が魅力の高配当株で,今回も2円増配で連続増配を継続しています。個人的には120円配への増配を期待していたので,期中で配当予想の修正が入ることを望みます。

ありがとうサービスの減配リスクと将来性

 ありがとうサービスは連続増配の高配当株です。高配当株投資で注意すべきなのが減配リスクですね。財務面をチェックすると,

 自己資本比率:46.9%

 有利子負債(11.2億円)>現金同等物(8.6億円)

 利益剰余金:17億円(純利益3億円の5倍以上)

となっています。普通の財務といった感じで,鉄壁とは違いますが危ない感じでもない印象です。減損しながらも黒字確保ができているので許容範囲と思っています。

 株式指標をみると,

  PER:9.68倍

  配当利回り:4.2%

  配当性向:33.3%

ということで,典型的な割安高配当株ですね。配当性向を50%くらいに引き上げて,配当利回り5%~6%の高配当株になってほしいです。

 配当性向に無理がなく,連続増配姿勢が見られることから,業績が大きく悪化しない限り,高配当株としての地位は守れると思います。時価総額が25億円程度ということもあって出来高が少なく,大量保有できる感じではないですが,高配当株に分散投資するならありがとうサービスを少し保有しておくと良いでしょう。

 将来性については,FC事業が中心のため成長力は限定的と思います。ただ,ブックオフやハードオフなどのリユース市場は右肩上がりです。人口減少下でも市場拡大を追い風に業績が伸びる可能性もあります。人口減少は1年で急に進むわけではないので,減損の状況なども見ながら継続保有するか,手放すかを考えたいと思います。