2023年4月11日火曜日

ハードオフコーポレーション(2674)はリユース市場成長に期待!高配当株になるかも?

ハードオフコーポレーション(2674)はリユース市場成長でキャピタルゲインに期待

 ハードオフコーポレーションはリユース事業を手掛ける銘柄です。日本のリユース市場は拡大傾向にあり,2013年の1.49兆円が2021年には2.70兆円になっています。2025年にはさらに成長が続き3.5兆円規模に伸びる見通しです。ハードオフは成長市場で事業展開している点で,業績の伸びに期待できます。

 株価:1255円(4月11日終値)

 PER:12.44倍(同)

となっています。

 リユース市場の成長が一服すると見られているのか,水道光熱費や人件費の高騰が利益を圧迫すると見られているのかなどは不明ですが,PERが10倍台前半と標準的で,成長期待はあまり高くないように思います。個人的には「2年で1.5倍」株になり多くのキャピタルゲインを得られることを期待しています。

ハードオフコーポレーションは財務の健全性が高い

 ハードオフは,財務の健全性が高いです。有利子負債(18億)<現金同等物(26億)と借金が少ないです。また,コロナ禍で利益が少なくなった21年3月期には40円→35円に減配しており,株主還元と健全な財務の維持を両立させる姿勢が見えます。

 さらに,出店による店舗数増加で業績拡大を目指しつつ,不採算店舗の閉店も進めており,赤字の垂れ流しになりにくいです。2023年3月期は上期に直営店で出店9,閉店8と出店と閉店がほぼ同数となっており,無理に店舗数増加を追求するよりきちんと黒字店舗を増やそうとする姿勢が窺えます。ハードオフは販管費に占める人件費の割合が50%以上と高く,店舗の維持にはどうしても人件費がかかりがちなことから,不採算店舗をしっかり減らしていくことは大事と思います。

ハードオフコーポレーションは高配当株になる可能性あり

 ハードオフはキャピタルゲイン狙いで保有しています。しかし,足元でも配当利回りが3.98%あり,定義によっては高配当株と言えるでしょう。個人的には,2021年に減配しているため,配当金の安定性がやや欠ける点で高配当株というより割安成長株として扱っています。

 ただ,将来的にハードオフが高配当株になることは十分あり得ます。2023年3月期は40円→50円への増配が実施され,利益成長に伴う今後の更なる増配も考えられます。配当金の原資となる利益剰余金は102億円あり,純利益16億円の6倍以上と十分確保されていると言えるでしょう。リユース市場の成長に伴う増配が実現すれば,ハードオフをインカムゲイン狙いの高配当株として長期継続保有できる可能性もありますね。

 個人的には,5年後くらいに1株利益150円,1株配当75円(配当性向50%)程度を期待しています。ハードオフは配当性向50%目安と告知していますので,1株利益が23年3月期予想の101円から1.5倍程度に伸びれば実現可能です。インターネット販売比率の向上でコスト削減,水道光熱費の上昇が一服,出店の継続による売り上げ増をあわせて実現可能性はあるでしょう。投資元本1200円に対して75円配当となれば配当利回り6%以上の超高配当株になるため,サイドFIRE生活に欠かせない多くのインカム収入をもたらしてくれることになります。