2023年4月20日木曜日

20代・2000万円サイドFIRE(セミリタイア)に最適な投資法とは?

2000万円サイドFIRE生活ではインカムゲイン・キャピタルゲインのどちらを狙うか?

 20代・2000万円台でサイドFIRE生活に入り,投資手法を従来から変更しました。インカムゲインとキャピタルゲインをバランスよく狙う感じです。どちらかに全振りするより,双方のメリット・デメリットを中和させた方が良いと感じました。では,インカム投資,キャピタル投資それぞれの長短を見ていきましょう。

高配当株投資によるインカムゲインはサイドFIRE生活の安心材料

 サイドFIRE生活では,最低限の生活費を投資収入とゆる労働で確保します。ゆる労働をしているため投資成績が生活に直結するわけではないですが,安定した投資収入がないと元本が毀損し,サイドFIRE卒業(脱落)となってしまいます。

 そこで,配当利回り5%超の高配当株に分散投資し,安定したインカムゲインを獲得するのが望ましいです。例えば,2000万円のうち半分を高配当株に投資すれば,

 1000万円×5%=50万円(税引き後40万円)

のインカム収入を確保できます。配当金はキャピタル狙いの割安成長株からも得られる場合があり,高配当株とあわせて年間60万円程度の配当金を得たいところです。

 配当利回り5%超の銘柄は,足元ではバフェット氏による日本株投資やバリュー株人気もあって限定的です。日本株ではJT(日本たばこ産業)やソフトバンクなどが挙げられます。これらの銘柄に加えて,Jリート(不動産投資信託)を活用すると利回り5%を分散投資で実現しやすいです。

割安成長株投資によるキャピタルゲインは元本増加に貢献

 割安成長株投資では,主にキャピタルゲインを狙います。私は「2年で1.5倍」を目安に選定しており,1年だと20%程度の利回りを狙うイメージです。現実的には2年経たずに1.5倍になる銘柄もありますが,鳴かず飛ばずや下落も想定し,年利10%くらいを確保できれば御の字と思います。

 例えば,2000万円のうち30%をキャピタル投資に回せば,

  2000万円×30%×10%=60万円

となり,インカム60万円に加えてキャピタルも60万円得られます。ゆる労働の不足臨時支出投資元本の積み増しに年間60万円をまわせるのは有意義です。結婚や子育て,完全FIREなどを考える場合も,投資元本が増えていけば実現可能性が高まります。

20代サイドFIREには日本株・アメリカ株のどちらがおすすめ?

 20代サイドFIRE生活では,主に日本株に投資しています。アメリカ株は現在保有しておらず,相場暴落が起こればSPYDなどの高配当ETFを購入予定です。2020年頃からアメリカ株ブームになりましたが,なぜサイドFIRE生活で日本株を重視しているのか,日本株・アメリカ株の長短を比較してみましょう。

日本株は情報収集が容易で税金も安いが成長力に疑問

 日本株のメリット・デメリットは次の通りです。

  ○情報収集が容易

  ○税金が安い

  △株主還元がまだ弱め

  ×成長力に疑問

 日本株は日本語で情報収集ができます。また,四季報のような網羅的な情報をSBI証券などで無料で得られ,高配当銘柄を探しやすいです。業績をチェックしやすく,減配リスクを察知しやすい点も安心です。

 また,外国と日本での二重課税にならない分,米国株より税金が安いです。新NISAを活用すれば1200万円までの個別株が非課税になるので,2000万円サイドFIREだとインカム銘柄がすっぽり入りますね。

 株主還元については改善してきていますが,米国株と比べるとまだ弱いです。ただ,増配余地が大きいという見方もでき,連続増配株など現在は配当利回りが3%などと中程度でも,増配で利回り5%超の高配当株に成長する銘柄も多いと思います。

 成長力については,人口減少と少子高齢化,生産性の低迷などから厳しいと思います。高配当株投資でも適当に分散するのではなく,海外売上高比率や成長性を銘柄ごとにチェックすることが大切です。

アメリカ株は経済成長に期待も為替リスク有

 アメリカ株については, 

  ○成長力がある

  ○株主還元に積極的

  ×為替リスクがある

  ×投資情報を得にくい

といった特徴があります。成長力や株主還元姿勢は魅力的ではありますが,そもそも成長力はキャピタル銘柄に多く求められます。インカム銘柄は業績ヨコヨコでもOKです。

 また,株主還元を既に充実させている分,配当性向が高く増配余地が乏しい銘柄もあります。為替リスクや投資情報の得にくさなども考えると,アメリカ株投資は暴落時の高配当ETF狙いにとどめたいです。

20代サイドFIREにおけるインデックス投資と個別株投資を比較!

 サイドFIREが人気化するにつれて,eMaxisSlim積立,オルカン積立などのインデックス投資が知名度を高めてきました。インデックス投資は手軽に資産形成ができるメリットがありますが,私は個別株投資を重視しています。20代サイドFIREにおける双方の長短を比較してみましょう。

インデックス投資は投資が苦手な人にも最適

 インデックス投資のメリットは,何といっても簡単にできることです。投資についての深い知識がなくても,銘柄について情報収集しなくても,積立さえしておけば自動的に資産形成が進みます。経済成長の恩恵も受け,インフレに負けない資産形成ができるでしょう。

個別株投資は利回りアップに期待でき楽しい

 個別株投資では,大型株・高配当株だけでなく割安成長株・中小型株にも投資します。そのため,銘柄選定に成功すればインデックス投資よりも高い利回りに期待できます。サイドFIREの達成過程で身に付いた投資スキルを活かすことが可能です。

 また,私のように株式投資が好きな個人投資家にとって,インデックス投資は退屈です。手間がかかって利回りが同じだったとしても,個別株投資を選びたいと思います。サイドFIRE生活最大の敵は退屈・孤独です。サイドFIRE維持に役立つ趣味として,株式投資ができると良いでしょう。